2020/07/02(木)

理事長便り(第4回)

        プラスチック問題を考える

 

海洋を漂い世界中の海浜に押し寄せる様々なプラスチック製品。道端や野原などに捨て

られたレジ袋。目に見えにくいマイクロプラスチックなど、廃プラスチックは増え続け

ており、今や温暖化と同様に深刻な地球環境問題となっています。

現行のプラスチック製品は、化石燃料と同じく採取された化石資源を原料として製造さ

れたものなので、廃プラスチックとCO2は、化石資源を親とする兄弟のような関係で、

どちらも自然に分解されることはないと言われています。

7月1日からレジ袋の有料化がはじまりましたが、必要であれば買うことが出来るので、

果たしてどれだけの効果があるのか、疑問に思うところです。

なぜかと言うと需要があるからです。

そこで、化石資源由来の素材を用いず、環境分解性の完全生分解性プラスチックや布、

紙製などのレジ袋に限り使用を認め、それを有料化するべきではないでしょうか。需要

がある以上減らすことは困難と思われるためです。

これとは別にマイクロ化したプラスチックについても対策を講じなければなりません。

これも原材料から考える必要性がありますが、報道によると日本では人工芝由来のもの

が最も多いとのことなので、まったく異なる対策が必要です。これについては、人工芝

の使用を禁止し、天然の芝を使用することでしょうか。

私たち人類の体内にも取り込まれていることが確認されていますが、空気中に漂うもの

もあり、消化器のみならず呼吸器系へのダメージも心配されています。

プラスチック製品は、廃棄されると多くは焼却されCO2を排出します。リサイクルする

と多くのエネルギーが必要で、ここでもCO2の排出に寄与します。

世界人口の爆発的増加を根本的な原因とする問題なので、温暖化問題と同様に国際的な

取り組みが必要であることは言うまでもありません。

そこでSDGsに期待しますが、とりわけ「つくる責任、つかう責任」へのアプローチが

重要であり、1970年代に公害問題を克服した様な規制的手法による積極策が求められ

ると思う次第です。

 

 

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 ・理事長より(第1回)

 ・2020年度当初所感(第2回)

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