2020/11/12(木)

理事長便り(第12回)

           第12回 脱炭素社会構築に向けて

 

18世紀イギリスで始まった産業革命は、言い換えると炭素社会構築の始まりとなりますでしょうか。手工業に代わ

り石炭をエネルギー源とする機械化で工業生産量が飛躍的に増加し、鉄道や蒸気船の出現で、早く大量に人や物の

移動ができるようになりました。以来200年以上にわたり炭素社会が伸長し現代に至っています。

この間のCO2濃度の変化は、180ppmから400ppmを超えるまでになり、これが温室効果ガスとしての機能を有し

ているため、地球温暖化が進行していると世界の科学者で構成されているIPCC(国連気候変動に関する政府間パネ

ル)は、レポートで報告しています。

地球温暖化に代表される気候変動が世界の国々にとって大きな脅威であり、その原因を明確にしたうえで対策を立

てなければならないために発表しているもので、国連や考えを同じくする国々は、この報告を基にして取るべき対

策や目標を定めており、その具体的な国際的取り決めがパリ協定です。

そのような状況にもかかわらず米国などでは、新たな化石エネルギーであるシェールガスを開発していますが、世

界の資金はESG投資に向かっており、アラブの産油国では、行く末を見据え脱炭素化による国づくりを模索して

います。

ESGというのは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を表しており、

ESG投資を推進することは、将来の私たちの生活を持続可能にすることにもつながります。このESG投資は、すで

に投資の主流だと言われています。投資の基本は、未来に向かってするものと理解していますので、まさに未来の

姿は脱炭素社会と言えます。

では、具体的にどのような方面に投資されるのかと言うと、脱炭素社会構築のための柱である再生可能エネルギー

関連事業がその筆頭と言えます。

しかし、前述の様に200年程かけて悪化した現状の環境を改善するには、現代の科学技術を持ってしても、100年

単位の時間を要することは覚悟しなければならず、簡単に解決するものではありません。それまでの間、とりわけ

現代に生きる私たちは、気候変動に適応することであり、防災対策の充実が求められています

 

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 今までの 理事長便り一覧

 ・理事長より(第1回)

 ・2020年度当初所感(第2回)

 ・理事長便り(第3回)   温暖化・プラスチック・感染症問題の共通点

 ・理事長便り(第4回)   プラスチック問題を考える

 ・理事長便り(第5回;緊急)豪雨被害お見舞いと地球温暖化適応策

 ・理事長便り(第6回)   CO2排出実質ゼロ(脱炭素)社会実現に向けてエネルギーイノベーションへの期待

 ・理事長便り(第7回)   CO2排出実質ゼロ(脱炭素)社会実現に向けて

 ・理事長便り(第8回)   市町村の地球温暖化対策事情(地球温暖化対策実行計画事務事業編)

 ・理事長便り(第9回)   市町村の地球温暖化対策事情(地球温暖化対策実行計画区域施策編) 

 ・理事長便り(第10回)   日本の地球温暖化対策について

 ・理事長便り(第11回)   昔の生活・社会とこれから(脱炭素生活)

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