2021/03/04(木)

理事長便り(第17回)

      第17回      人新世と言われる時代

           SDGsに覚える自分自身の空虚感を埋める作業

 

実は、以前から気になっていたことがあります。

1991年、今から30年前にソ連が崩壊しました。社会主義や共産主義社会が崩壊しはじめたときに直感的に思った

ことですが、資本主義社会にも限界が来るのではないかということです。言い換えると、地域における公害問題か

らはじまり、最近では温暖化、マイクロプラスチックなどの地球規模の環境問題、経済的な富の格差や偏在、飢餓

や雇用問題など、今現在77億人と言われる世界の人々をこれから先、資本主義が幸せをもたらすことができるの

か?ということです。

終わりのない利潤の追求と過剰な消費は、物をあふれかえらせ、多くの廃棄物を生み出しています。利用価値が経

済価値とあまり関係しない今の社会に問題があるとも感じていました。そして、地球環境問題は、この様な社会構

造や価値観が問題の根源に存在しており、世界の人口が急増する現在、これら様々な問題が関連し合いながら今後

も増幅すると思われるからです。

現代社会は、鉱物資源の採取、プラスチック廃棄物、放射能汚染、CO2濃度の上昇等々、人の活動によることか

ら、地質学的年代区分において「人新世」と呼ばれるようです。それほどに人の活動は、地球に影響を与えている

と考えられています。

そしてこのことは、斎藤幸平氏著書『人新世の「資本論」』には、資本主義社会が投資により希少性を求め経済的

利潤を追求することやそのことによる成長により生じていると書いてあるようです。難しい本なので、しっかり理

解できた訳ではありませんが、これが現時点の私の理解です。

このことから、「人間社会の持続可能な開発・成長」とは何なのか、どのようにしたら達成できるのかについて考

えを深める必要があると思っています。

生きている間に自分自身の解を見つけることができないように思えますが、国連が示す「SDGs:持続可能な開発

のためのゴール」に覚える空虚感を埋める作業をしようと思う次第です。念のために申し上げるとSDGsを否定し

ているのではありません。自分自身との具体的な関係を模索するのです。

 

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PDF_24人新世と言われる時代 SDGsに覚える自分自身の空虚感を埋める作業(530KB)

 

 今までの 理事長便り一覧

 ・理事長より(第1回)

 ・2020年度当初所感(第2回)

 ・理事長便り(第3回)   温暖化・プラスチック・感染症問題の共通点

 ・理事長便り(第4回)   プラスチック問題を考える

 ・理事長便り(第5回;緊急)豪雨被害お見舞いと地球温暖化適応策

 ・理事長便り(第6回)   CO2排出実質ゼロ(脱炭素)社会実現に向けてエネルギーイノベーションへの期待

 ・理事長便り(第7回)   CO2排出実質ゼロ(脱炭素)社会実現に向けて

 ・理事長便り(第8回)   市町村の地球温暖化対策事情(地球温暖化対策実行計画事務事業編)

 ・理事長便り(第9回)   市町村の地球温暖化対策事情(地球温暖化対策実行計画区域施策編) 

 ・理事長便り(第10回)   日本の地球温暖化対策について

 ・理事長便り(第11回)   昔の生活・社会とこれから(脱炭素生活)

 ・理事長便り(第12回)   脱炭素社会構築に向けて

 ・理事長便り(第13回)   地球温暖化による気候危機と災害への備え

 ・理事長便り(第14回)   令和2年度環境白書「気候変動時代における私たちの役割」のご紹介

 ・理事長便り(第15回)   SDGs、ESDについて(Ⅰ)

 ・理事長便り(第16回)   SDGs、ESDについて(Ⅱ)

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